2008年08月24日

ヴォルデモートとハリーと杖

 7巻を読み直しては考えているのですが、まだまだよくわからないことがあります。ハリーの杖の力についてです。

 ヴォルデモートは自身の杖、ルシウスの杖でハリーを攻撃したものの、失敗したために、より強力な杖を求めました。それが無敵の杖といわれる伝説の杖「ニワトコの杖」です。しかし、35章のダンブルドアの説明によると、ハリーの不死鳥の尾羽の入った杖は、ヴォルデモートの杖の力と資質の一部を吸収したらしい(下巻P487)のです。ハリーの本来の杖はヴォルデモートに対してのみこうした効果があったというのです。ということは、もしあのハリーの杖が壊れていなければ、どの杖でも(ニワトコの杖でも)ハリーを殺そうとしても結果は失敗に終わったのでしょうか? ハリーの杖が壊れなかったら、ヴォルデモートは攻撃することができない=ハリーが分霊箱となって保存している魂を消滅させることができないということになってしまいます。それでは、決着がつかなくなってしまいます。

 ダンブルドアはヴォルデモートが別の杖を求め、最終的にニワトコの杖を求めることを予想していました。ということで、これは、ニワトコの杖という強力な力をもった杖だけは、ハリーという分霊箱を破壊する力(ハリーを一度殺す状態)を持つとわかっていたのかもしれません。最終的にヴォルデモートがニワトコの杖を持ち、それで攻撃をするということまで予測していたのかもしれません。当初の計画では、ダンブルドアは杖の忠誠心を自分のなかに止めたまま死ぬつもりだったようです。その後、ヴォルデモートは杖を所有したとしても真の使い手にはなれませんが、分霊箱を破壊する力だけは発揮するとダンブルドアは考えていたのかも、とも思います。ニワトコの杖だけは、こういう特別な力を発揮したかも?と思いつつも、真の持ち主ではないヴォルデモートが使ったということで、それもいまひとつ説得力がない気がします。

 または、ヴォルデモートが分霊箱としてのハリーを攻撃して、自身の魂を消滅させるということは、まったくニワトコの杖とは関係ないことなのかもしれません。34章で自分自身が死なねばヴォルデモートも死なないと悟ったハリーが、死の呪文を受け入れたという状態なのかもしれません。そうなると、他の杖でも出来そうな感じです。たとえばルシウスの杖でもできたのかも?

 ダンブルドア自身にも完璧な計画があったわけでもなく、復活の際にハリーの血を使ったこと、ニワトコの杖の忠誠心が意図とは違って移ったことなどがあったので、その様々な状況をあわせてうまくいった、という感じなのでしょうか。

 ニワトコの杖が34章での攻撃のときには、すでにハリーに忠誠心を感じていたのでしょうか。ハリーを真の所有者と杖がみなしていたからこそ、ヴォルデモートの魂の断片だけを攻撃して破壊したのかもしれません。リリーの護りがヴォルデモートに入ったからハリーは死ななかったとありますが、結局ヴォルデモートにまったく勝ち目なかったように思えてきました。4巻でリリーの血を入れたため、ハリーが死なないことになっているようなのですが(ハリーの分霊箱のような感じがしますすが、意味合いが違うのですよね)、ヴォルデモートが生きている限りハリーが死なないことになってしまいます。やっぱりヴォルデモートが本当のニワトコの杖の持ち主だったとしても、勝てない気がします。あの状況でヴォルデモートが勝つ可能性はまったくなかったのでしょうか? ヴォルデモートが勝つという方法があったのかどうか、気になっています。ハリーを誰か別の人に攻撃させるべきだった?のでしょうか。
posted by kmy at 19:31| Comment(6) | TrackBack(0) | 物語世界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ハリーの不死鳥の尾羽の入った杖がヴォルデモートの杖の力と資質の一部を吸収したことに生前のダンブルドアは気づいていなかったのではないでしょうか。オリバンダーもまったく聞いたことのない話だったようですし、35章のダンブルドアもあくまで推測として話しています。
Posted by 野球マニア at 2008年08月31日 18:17
野球マニアさん
コメントありがとうございます。
4巻ラストの出来事から、ダンブルドアはハリーとヴォルデモートの杖の関係についていろいろ考えていたかと思っていますが、杖のことは難しいですね。
まだいろいろ考えているところですし、考えるのが楽しい部分でもあります。
まだよく考えてみたいと思っています。
Posted by kmy at 2008年09月01日 17:24
こんにちは。以前にもコメントさせてもらったことがあるのですが・・おひさしぶりです。
7巻よみました。
難しいことも出てますね。
もし、ネタバレになるかも知れません・・
お気をつけ下さい

ハリーの不死鳥の尾羽の杖が、ヴォルデモートの資質を一部吸収していた・・だからハリーがヴォルデモートと杖を構えて応戦しようとしている間は、ヴォルデモートは、ハリーを殺すことは出来ないのかもしれませんね。ヴォルデモートが誰の杖を使ったとしても、ハリーの杖はきっとヴォルデモートに(つまりハリーの最大の敵だということで)対して反応したのではないでしょうか?

また、ダンブルドアは、「ハリーがヴォルデモートに殺されなければならない事」をスネイプによって知らされるよう図ったため、ハリーが杖を構えずに、ヴォルデモートに殺されるよう、ハリーに伝えようとしたのではないでしょうか?

ハリーは自分の杖によって、ヴォルデモートから守られていたこと、ハリーの血を復活に使ったことで、ヴォルデモートは、はじめから、ハリーに負けることが決まってしまっていたのかもしれませんね。ハリーに触れるようになったけれども、ハリーを守る血が入ってしまったのですから、最大の呪いはハリーには効かない。
だからハリーは守る手段(杖、生に対する欲)無く、ヴォルデモートの前に身を投げ出さなければならなかった、ということではないでしょうか?

表現力に欠ける文章ですよね・・すみません。
なかなか文章にするのは難しいです・・
Posted by SK at 2008年09月24日 11:09
SKさん
わたしもヴォルデモートがどの杖を使っても、ハリーが不死鳥の尾羽の杖を使っている限り、同じ結果になったと思うのです。それがニワトコの杖であったもそうだったかもしれないとも思います。
ダンブルドアがそのあたりを気づいていたようなので、SKさんの言うとおり、自ら命を差し出すようにさせるつもりで、その場合においてのみヴォルデモートが攻撃できたのではないかと感じました。
自分の杖があるかないかは、この場合は無関係なのかもしれません。

ヴォルデモートが生き残るには分霊箱を破壊させないことしかできなかったのかもしれません。
分霊箱さえあれば何度でも復活できたかもしれませんが、結局ハリーを倒すことはできないのですよね。ハリーが分霊箱になってしまったおかげで、ハリーを殺すことは自らの一部も殺す事になったわけですし。
最後の最後で、ヴォルデモートは八方塞で、ハリーを倒すことは無理だと悟っていたら、どうなのでしょう――性格的に受け入れられないでしょうね。

なかなかこれまでの筋を含めて考え出すと、難しいです。わたしもうまく文章になっていきません。

Posted by kmy at 2008年09月25日 11:54
愛を理解できぬ者、死を覚悟しない者に勝ち目はないのです。
Posted by うん at 2008年11月19日 02:31
うんさん
コメントありがとうございます。
そうですよね。愛を理解していなかったヴォルデモート、最初から勝ち目はなかったのに、勝ったと、勝てると、思っていたのでしょうね。
Posted by kmy at 2008年11月22日 12:34
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