2006年02月01日

シリウスの杖とアズカバン

シリウス・ブラック 魔法の杖 Sirius Blacks Wand
シリウス・ブラックの魔法の杖レプリカ 

 シリウスについて検索していたら「シリウスの杖レプリカ」がヒット! シリウスって自分の杖を持っていたのだと改めて気がついたのでした。アズカバン収監者と杖についてちょっと考えてみました。

 3巻でホグワーツに忍び込み、叫びの屋敷でシリウスがスキャバーズことピーターを追い詰めましたが、そのときはロンの杖を使っていました(3巻P438)。ということはアズカバン脱走時点で杖を持っていないのではないかと思いました。しかし、3巻冒頭のニュースでこんな箇所があります。
※1「……ブラックは武器を所持しており、きわめて危険ですので、どうぞご注意ください(後略)」
(3巻P24)

※2マグルにはブラックが銃(マグルが殺し合いをするための、金属製の杖のようなもの)を持っていると伝えてあるが(後略)
(3巻P52)

※3「(前略)そいでブラックが杖を取り出して、そいで道の半分ほどぶっ飛ばしっちまった(後略)」
(3巻P53)

 アズカバンに送られる直前まで自分の杖を持っていたことが※3でわかります。しかし、アズカバンに入れられるような者が杖の所持を許されるとは思えません。アズカバン収監前に当然没収されたと思うのですが、アズカバン脱走時には杖を持っていたのでしょうか? ※1、※2の記述によるとシリウスは「武器」を持っているとマグルに報道されています。銃を持っているというのは単なる脅しなのでしょうか? それとも杖のことなのでしょうか? ロンのベットを襲ったときには「杖」はもっていないようでした。ナイフを所持していたようです。最初に述べたように、もし自分の杖を持っていたらナイフで襲うでしょうか? 叫びの屋敷でロンの杖を使うでしょうか? ということで、シリウスはアズカバン脱走直後には杖は持っていなかったのではないかと思うのですが……。(疑問は残ります)
 5巻になると明らかにシリウスは自分の杖を持っています(第24章、第35章を参照)。また、5巻の冒頭シーンでは、ハリーが魔法界の法律違反を犯したため杖を折られそうになりました。シリウスほどの犯罪者(とみなされているだけですが)ならば、当然ハリーのように「杖の破壊命令」が出るのではないかと思うのです。裁判もしないくらいの扱いでしたし。そうなれば、シリウスがもともと所有していた杖はアズカバン収監前に没収・破壊されたと考えられます。そして新しい杖を脱走後に購入したのではないかと。シリウスは3巻のクリスマスでほうきを通信販売で購入していますし、おそらくラストのふくろうも購入したものだと思います。ハリーの誕生日にもナイフを贈っていましたし、脱走者とはいえ結構買い物をしています(笑)。ぴったりとはいかないかもしれませんが、きっと杖も通販でオーダーできるのではないでしょうか。(ついでに想像ですが、お試し期間とかありそう。杖選びのチェック項目なんかもありそう)ということで、シリウスは杖を新しく買ったのではないかと思います。

 ついでに疑問ですが、アズカバンに送られた者の杖の扱いはどうなるのでしょうか? 凶悪犯罪者の杖は折られてしかるべき、と思いますが、ベラトリックスも杖を持っていました。こちらも新規購入でしょうか?(マルフォイ家等でオーダーしていそうな気もしてしまいます)5巻ラストでアズカバン送りが確定したルシウスの杖などもどうなるのでしょうか? 折られてないのだとしたら、ハリーの未成年魔法使いの制限事項令で杖を折ろうとしたのはかなりの暴挙ですよね。アズカバンでの終身刑以外の刑期の場合は、どこかに杖を保管しているのではないかと思いますが、アズカバンの管理はディメンターがしていましたから、杖自体は魔法省などに保管されているものと思います。でないと犯罪者の近くに武器を置くことになりかねませんから。そうはいっても魔法省のずさんな体制だと怪しいですね。

スネイプ教授魔法の杖レプリカ Professor Snape’s Wand
スネイプ教授魔法の杖レプリカ 
 スネイプ先生の杖のレプリカも販売されています。ちょっと気になる……。スネイプ先生やシリウスの杖の材質や芯は何なのでしょう。購入するとわかるのかどうか……購入された方がいたら教えてくださいね。
 
posted by kmy at 15:08| Comment(4) | TrackBack(1) | 物語世界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 いつもながら、深い考察ですね。

 3巻19章483ページで、シリウスは「・・・杖なしには連中を追い払うことはとてもできないと諦めていた」と発言しています。少なくとも入獄中は杖を持っていなかったことがわかります。
 また、20章498ページで、ペティグリューは、ハリーに杖を取り上げられた後にネズミに変身しています。彼に変身術を教えたのはシリウスですから、変身する際、杖は必要としなかったと思われます。
 恐らく魔法省(というよりファッジやアンブリッジ)は、シリウスが闇の魔術を使ってアズカバンから脱獄したものと決めてかかったと思われます。つまり、杖を手に入れたから脱獄できたものと判断したのでは?
Posted by たこぽん at 2006年02月11日 13:51
たこぽんさん、いつもコメントありがとうございます。とても参考になります。
入獄中はやはり杖の所持は認められていませんよね。魔法省は脱獄の方法を「闇の魔術」であり、何らかの方法で杖を入手した → ブラックは「武器」を所持しているとなったということになりそうですね。
「アニメーガス」は杖を必要としない魔法というのも気になるテーマになりそうです。杖なしで行なえる魔法は他にもあったかな?と。

魔法界も「通販」が盛んなようで、杖も通販でオーダーできそうですが、マグル界もネットショッピングで様々なものを入手できるようになったことを考えると、ハリーたちの魔法界は時代を先取りして描かれているように感じます。
Posted by kmy at 2006年02月12日 08:36
杖を必要としない魔法と、杖そのものについて。数ヶ月前の議論にいきなりコメントします。


杖を必要としない魔法・・・アニメーガス以外にぱっと思いついたのが、姿現しです。

他の魔法は、杖の向けられた相手、つまり他者へ何らかの効果を与えるものだということに対し、アニメーガスと姿現しは、共に自分に何らかの変化を与えるものです。

また、杖を必要とする魔法には呪文が必要ですが、アニメーガスと姿現しは呪文を必要としません。(もしかするとアニメーガスはnon-verbalかもしれませんが、今の段階では一応呪文なしということにしておきます。)

さらに、この2つの魔法はほとんど体の動きを必要としません。姿現しは体を回転させるだけで、アニメーガスについては特に描写はなかったように思いますが、3巻を読んでいると静止状態からいきなり変身するようなイメージで書かれています。


そもそも魔法使いにとって杖とは何なのでしょうか。

杖を握っている人が呪文を唱えると、その呪文は杖を通して目の前に効果が現れます。つまり私は、杖とは何か精神的な呪文のエネルギーを物理的なエネルギー(熱・光・物を動かす・物質を作り出す…etc)に変換するものだと思います。魔法使いは、杖を使うことで、エネルギーを生み出し、外部に対して何らかの効果を与えることができます。(というよりかそういうことができる人が魔法使いです。)

そしてもうひとつ、杖を使うために必要なことは、照準を合わせるということです。うまく狙いをさだめることができれば、杖はその的に向かって呪文を放ってくれます。魔法省の言うとおり、まさに銃ですね。


このように、杖は自分以外のものに魔法をかけたいときに使い、自分自身が変化するためには杖はいらない、ということなのではないでしょうか。(杖を使って自分に魔法をかけるときは、一度杖を通して外に出たエネルギーがたまたま自分に当たっただけだと考えることができ、自分だけで完結する変化とは区別することができます。)


おそらく大昔(マグルでいう石器時代くらい)の魔法使いは、現代でも入学前の魔法使いがよく見せるような、感情の高ぶりと共に起こる魔法しか使うことができなかったのでしょう。杖は、そういった力をコントロールし、自由に操りたいという願いから発明されたのかもしれません。


ここまで書いていて思い出したのですが、箒で空を飛ぶということも立派な「杖を使わない魔法」です。もちろんこの魔法も呪文を必要としません。

大人なら誰でも空を飛ぶことができ、かなり幼い子供でもできることで(4巻。ただしおもちゃの箒)、世界でも有数の人しかなれないアニメーガスや、年齢制限のある姿現しとくらべて、かなり簡単で、魔力をあまり使わない魔法のようです。ということは、魔法使いが空を飛ぶためにあまり魔力を使わずにすむように、箒がその魔力を補っていると考えることができます。

箒はただの道具であり、魔法界において杖ほどの重要性はないように思われます。
Posted by おたまじゃくし at 2006年07月23日 23:16
おたまじゃくしさん、考察ありがとうございます。今、また「杖」について考えていたので、こうしたご意見を伺うと、さらに深く考えてみようと思っているところなのです。おたまじゃくしさんの考察にあるように、杖は魔法のエネルギーを効果的に出力させる「道具」のようですよね。しもべ妖精は結構魔法を使えますが、杖を使わなくてもいろいろなことができるようですし、魔法という能力を引きだして使うために「発明」されたというのは確かにそうだと感じました。
箒での飛行というのは、持って生まれた運動神経のような魔法能力が深く関わっているようですよね。だからハーマイオニーはあれほど魔法に長けていながら、クィディッチは恐ろしく下手と形容されていますし。

杖がなくてもある程度の魔法はできるのでしょうが、それでも現代魔法界にとっては杖はかなり重要なアイテムだと思います。杖なしでは心もとないようですし。
自分にあった杖を使うというのは重要なことのようですが、記事中にもあるように、脱獄後の魔法使いが使う杖はどういうものなのかは今も気になっています。
Posted by kmy at 2006年07月24日 09:28
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Excerpt: アズカバンアズカバン(Azkaban)は、J・K・ローリングの小説『ハリー・ポッター』シリーズに登場する架空の刑務所。絶海の孤島にあり吸魂鬼(ディメンター)という魔物が看守を務めている。脱獄はほとんど..
Weblog: ハリーポッターなんでも
Tracked: 2006-02-07 22:02
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