2005年03月20日

販売合戦の熱い夏(2004/6/16)

 2004年9月、ハリー・ポッターシリーズ第5巻の邦訳が発売されます。「管理人さんはどこで買いますか?」というメールを頂いて、ネット書店の情報などをいくつか調べてみたところ、各社とも本以外のおまけをえさに、てぐすね引いていらっしゃる様子をひしと感じます。ネット書店大手 amazonでは amazon特製ブックカバーとメールマガジンを発信するそう。bk1では特製バック他と抽選でストラップとイギリス旅行が当たるチャンス付き。丸善、紀伊国屋、Tsutayaは各社オリジナルという売りの5巻表紙をデザインしたトートバックがついてくるそう。その他ポストカード、レターセットなどの特典のある書店あり。予約すればどの書店でも何かおまけがつくのは当たり前!それはネットでも店頭でも大差ないようです。
 「予約特典あり」なんて文字が躍る画面やポスターをみると、思い出すのは1巻を購入したとき。ハードカバーが平積みになっている(といっても10冊はなかったと思います)中から選んで買いました。読んだときにあまりの面白さに感激し、何かいても立ってもいられない気持ちで静山社宛の読者はがきを書いて送ったものです。きちんとお返事がいただけて(静山社のハリー・ポッターポストカードで松岡佑子さんの手書き文字入り〔←だと思う〕)、なんて丁寧な出版社なんだろう!と感激ました。本の感動をはがきに書いて送ったのは後にも先にもハリー・ポッターシリーズだけです。しかしながら2巻のはがきは飛びだしてどこかの隙間に入って行方知れずになり、普通の絵はがきで感想を出しましたけど、こちらはお返事が無かったの。読者はがきじゃないとダメなのね、と思った当時の記憶がよみがえります。だから3巻は読者はがきで出しました。こちらも3巻のポストカードをいただきました(さすがに手書き文字はなかった)。4巻は何かとあわただしい毎日で出しそびれました(大汗)。4巻は購入した時点で出版社の特製ポストカードが入っていたことは、どなたでもご存知のばずです。
 4巻の発売は以前にもまして熱狂的で2巻セットの高価なハードカバーに予約が殺到というニュースで騒がれました。1巻、2巻あたりはじわじわと売れて「ロングセラー」となり、書店で見かけるたびに裏表紙をめくっては今第何刷になっているのかなんてことをチェックしていました。4巻から様子が違ってきました。4巻は分売不可の2冊セットで、値段も本2冊分、2倍の値段です。きっちり覆われたビニールの中身はちらりと見ることもできません。(本は傷みませんけどね)予約して買うとグッズがひとつもらえるとのことで、ホグワーツの紋章のピンバッチを頂きましたが、「わたしが買った本屋では何ももらえなかった」という友人にあげてしまいました(笑) しかし後には残った本が返品できないため、在庫が負担となった書店もあったというニュースも気になりました。だから発売当初に爆発的に売れて、残りはお荷物になったよう。5巻の商戦を眺めていても、4巻と似たような状況が伺われます。買いたい人は発売当初に予約して買い、一過性のベストセラーとなって終わるのでしょう。短期間での集中販売となるためにいかにして自社で量を売るかに賭け、どの書店も「おまけ」に頼って差別化を図っているのでしょうが、状況としてはどこで買ってもおまけがつく、という横並びの感は否めません。ハリー・ポッターシリーズを買うとおまけがつくという販売は6巻、7巻でも同様に繰り広げられるのでしょうね。「どのおまけのためにどの本屋で買うか」という選択は今後も主流になっていくのでしょうか。本はどこで購入しても値引きができないので、そういう方法に頼る大量販売にならざるを得ないのでしょう。
 読書離れを嘆き良書を推薦し読ませたいという大人がいます。そしてとにかく面白い本『ハリー・ポッターシリーズ』があります。しかし、こうしたおまけ商戦をみていると「ハリー・ポッター」は読むために販売する本というよりも、企業では「金のなる木」として扱われているように感じてしまいます。ハリー・ポッターというのはもはや本のタイトルではなく、一連の経済効果の代名詞かもしれませんね。

 
少々面白い記事を見つけました。4巻発売前のことですが、「ハリー・ポッターはいつか売れなくなる。そのときは4巻かもしれない」という内容で、4巻発売の際の状況について興味深い指摘がされています。
定有堂書店のページの中の「4冊目の『ハリー・ポッター』

 熱烈な読者の皆様は何を基準に買いますか? わたしは本屋さんという場所が好きなのと現金払いが好きなので買いに行くつもりです。おまけ、もらったらまたあげちゃうかもしれません(笑)

※この記事は2004/6/16に書いたものです。
posted by kmy at 09:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 物語周辺考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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