2005年05月28日

英語ができないからこそ、原書!

 まもなくハリー・ポッターの第6巻"Harry Potter and the Half-Blood Prince"が発売になります。楽しみなのはもちろんですが、やっぱり悩むのは英語だということです。
 『ハリー・ポッターと賢者の石』が非常に面白かったので、続きがあるなら読みたい!と本屋でちらちら眺めながら、値段が安いこともあってつい"Harry Potter and the Chamber of Secrets"を買ってしまい、辞書をひきながら苦心して読みました。この原書第2巻を買ったのが2000年8月のこと。邦訳2巻の発売が9月に予定されていましたので、タイムリミットは1ヶ月。久しぶりに英語を読んだので、単語をひくことに精一杯。ことばあそびを含んだ表現や、双子のジョークなんてさっぱりわからず、マートルがハリーのことを好いていることもわからなかったのですが、大まかな粗筋と結末は邦訳前になんとかわかって感動しました。
 もちろん、実際に英語を使うことなんて殆どないのですが、好きな本を読めたという充実感があります。時間がかかってでも原書を読むことについて、「児童文学評論」メルマガで翻訳家金原瑞人氏が「読むということ」で書かれていて、非常に共感を得ました。

「児童文学評論」No.86あとがき大全44 2005.02.25日号
(無断転載禁止ということですので、リンク先をお読みください)
 
 原書(英語)を読む場合、日本語で書かれたものならなんとなく読み飛ばしてしまっていることがあり、それが英語などの外国語だと一語一文をしっかり読み下すようになるようです。それが原書を読んだときの感動になるそうです。読むのに費やした時間と感動の大きさは比例するそうです。
 5巻が出ることには原書読み人口もきっと増えたのでしょうね。「原書で読んだほうが面白かった」というレビューも増えたように感じました。それは上の金原氏の解説で納得できるようにも思います。邦訳では訳者の好みで一人称を変えたり、語尾に特徴を持たせたりします。それを改めて邦訳で読むと、この人はこんな口調だろうと意識して考えながら読んでいたわけではなくのに、なんとなく違和感を感じることもあります。その意味で、邦訳1巻は一番楽しめたのではないか、とも思うのですけど。
 英語ができないならできないだけ時間がかかり、感動も大きくなる。そういわれると「ちょっとがんばってみようかな」と思いませんか? 問題はネットに書き込まれるネタばれ情報をいかにして見ないか、そして知らされないかということが一番重大な悩みかもしれません。
posted by kmy at 09:47| Comment(9) | TrackBack(2) | 物語周辺考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Kmyさんこんにちは。ほっほです。以前メールを差し上げたのですが覚えていらっしゃいますか?
確かに英語が苦手だからこそ原書を読む価値はあるかもしれませんね。
私の英語力がまだ未熟だったころ(高校を卒業したころ)、私は始めてハリーポッターに出会いました。一気に4巻まで邦訳で読んだ後、第1巻「ハリーポッターと賢者の石」を原書で読むことに挑戦しました。が、高校のころ真面目に英語を勉強したことのない私にはとても難しすぎました。はじめの3章を読んで本を閉じてしまいました。「英語はやっぱり難しい。」と。
それから1年後、私は大学の春休みに入り、膨大な時間があったので、「英語を勉強しよう」と思い、開いた本が第3巻「ハリーポッターとアズカバンの囚人」でした。1年大学でひっしに勉強をしてきたのである程度は理解することができたのですが・・・。イディオムやらスラングは理解することができず3分の2を読んだところで挫折しました。
そんなこんなで、アメリカ留学が正式にきまり、9月にアメリカ煮来たっころ、邦訳で第5巻「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」が発売されていました。が、視覚に障害がある私は、点字で本をすべて読んでいるので、まだ点字で本が出てなかったので、おとなしくまつことにしました。
アメリカ煮来てから2ヶ月がたったころ、やっと点字で本が出ているのを発見し、早速読見始めました。学校がとても忙しいにもかかわらず、4週間で邦訳版を読み終わった私は何を思ったか、原書で5巻を読むことにしました。
ちょうど冬休みということもあり、毎日ゆっくり楽しみながら原書を読むことができました。私は辞書を引くのがめんどくさかったので、ホストファミリーの家にある暖炉の前で寝そべりながらゆっくりと読んでいました。私の英語力が伸びたこともあり(と私がかってに思っているだけですが)今回は途中で挫折することなく読み終えることができました。「やった!」っと思いました。また同時に、「本は原書に限る」と思いました。
また休みであったので、膨大な時間があったにも関わらずなぜか原書を読み終えるのに4週間もかかってしまいました。なんてなさけないんでしょう。が、やはり気持ちは比例するのでしょうか。とても口では言い表せないほどの達成感がありました。本が長かったこと、好きな本が英語で読めたこと。今までに何冊も英語で短編小説を読んできましたが、すぐに読み終えることと、授業での半強制的で読まされているのとあり、あまり英語で本を読み終えた達成感と言う物を味わうことができませんでした。
やはりKmyさんもおっしゃっていましたが、邦訳をするとその人のイマジネーションがどうしても含まれてしまいます。それはせりふであり、周りの風景であり、すべてに言えると思います。(それは避けて通ることができない道なのですがね。)例えば、ハグリッドの英語は(どんなに苦労しても)日本語にはやくせませんよね。独特のアクセントがありますから。
5巻だけしか原書で読んだことがありませんが、原書で読むことで、ハリーポッターの世界のイメージが大きく変わりました。やはり何かが違うんですよね。という感情とともに、毎回とても上手に訳されているまつおかさんには尊敬の根が深まりました。同じ英語を勉強している身としては、「私はここまでやくせない!」と思わされるところが多々ありました。
もうすぐ6巻が発売されますね。私は今原書で先読むべきか、邦訳が発売されるまで待つべきか悩んでいます。なぜなら、(原書の方がかなり好きなのですが)読むなら100パーセント理解したいんですよね。欲張りですかね!
それではとっても長くなってしまってすみません。そろそろ終わります。
また、ちょくちょくサイトにお邪魔させていただきますねぇ。私はよくレポートやプロジェクトに行き詰まったときにKmyさんのサイトにおじゃまさせていただいています。なんだかいいアイディアがでそうな気がするんですよ。
Posted by ほっほ at 2005年05月31日 13:03
ほっほさん、こんにちは。
2月にシリウスの死についてご意見を聞かせていただいて以来ですね。お久しぶりです。
アメリカでご生活とのことですが、点字で読まれているとは存じませんでした。
原書、4週間で読まれたなんて、とても真似できません!
わたし、半年くらいかかりました。
わたしが原書について語るなんて、英語が堪能な方、勉強中の方からみればおこがましいのですけど、達成感があります。
知っている話を英語で読むよりは、知らないからこそ、続きが気になってがんばってしまう、そんな感じです。
ほっほさんなら、原書も邦訳もどちらも楽しく読むことができそうですね。
英語を勉強しているからこそ、原書と訳の違いや楽しさを二倍感じられるように思います。
わたしはまだ筋を追うのがやっとなので、羨ましいです。
頻繁に更新するサイトではないのですが、それでもこうしてほっほさんから楽しんでいただいているというお話を聞くと、とても嬉しいですね。続けていてよかったって。
来ていただけて光栄です。ありがとうございました。
Posted by kmy at 2005年06月01日 10:12
ハリーポッターと炎のゴブレットの映画化は来年か!?
Posted by ネネ at 2005年06月04日 21:42
映画の話題には明るくありませんので、映画情報に関してお探しでしたら、映画公式サイトを確認されるのがよいかと思いますよ。本が単純に映像化した、というよりも映画は監督、スタッフらの本の解釈だと感じています。

また、送信されたトラックバックですが、いずれもエラーとなり表示されませんでした。こちらの閲覧環境によるのかもしれませんが、概要を拝見したところ重複と思われますので、1件のみ残して重複2件を削除させていただきました。
Posted by kmy at 2005年06月05日 08:13
わかりました。
すみませんね。
では。
Posted by ネネ at 2005年06月05日 18:23
こんにちは☆ferです。

私も邦訳の発売まで待ち切れなくて、今回初めて原書に挑戦してみようと思い1ヶ月前に予約しました。

実は私は日系ではありますが、生まれも育ちも国籍も日本ではありません。

小学5年の時に日本に来てから日本語を覚えたんです。
母国語はスペイン語ですが、今では日本語での読み書きの方が楽です。
スペイン語で書かれた雑誌や新聞は普通に読む事は出来ます。
ただ、私のスペイン語は小学5年のレベルで止まってしまったので政治関係や難しい言葉は両親に訊いたり辞書で調べたりしないとわかりません。

スペイン語は英語と少し似てる所がありますので、普通の日本人よりかは有利かも知れませんが、英語で書かれてる本を読むのは初めてなのであまり自信がありません。

どの位時間がかかるかわかりませんが、焦らずゆっくりと、辞書を片手に頑張ってみます。
Posted by fer at 2005年06月11日 04:46
ferさん、こんにちは♪
決して得意ではありませんが、それでもハリーの原書だけは邦訳が出るまでを目標に読みきりたいと思っています。お互い楽しみながら読み進めていきたいですね。
スペイン語は殆どわかりませんが、それでも日本語ではない言語を理解している、というのは大きな強みではないでしょうか。こうしてサイトを開いていることが不思議なくらい、英語やイギリスには縁がないわたしです。
そう思っていながら、実はまだ予約していないんです。ネットで買うか、お店で買うか……表紙が素敵なのでUKの大人版を買うつもりではいるんですけども。邦訳が待ち遠しくもあり、少しゆっくりでもいいな、とも思ったりします。
またお話聞かせてくださいね。
Posted by kmy at 2005年06月11日 15:35
お返事ありがとうございました♪
私は原書を読むのは初めてなので、他のサイトで「UK版よりUS版の方が日本人にはやさしいかも知れない」というコメントがあり、それを鵜呑みにしてUS版を予約しました。
でも後から自分が日本人じゃなかった事を思い出しました(^^;)

そうですね、私も邦訳が出るまでを目標にします☆

5巻の時もそうでしたが、早く読みたいと思っているのに、読み終わってしまうと少し寂しい気持ちになってしまいます。6巻を読み終わった頃には「残り1巻か・・・」という気持ちと、最後はどうなるのか早く知りたいという気持ちが葛藤するのが目に見えてます。

でも楽しみがあっという間に終わってしまうより、長時間かけて、じっくりと味わいたいです。
Posted by fer at 2005年06月12日 04:48
ferさん、お返事ありがとうございます!
原書US版を予約されたとのこと。比べてみたことはありませんが、US版は章ごと挿絵が入っているので、読む際に助けとなるように思います。絵の好みは分かれるところですけども。
(4巻を買いに行ったらUS版が売っていて、そのときPB発売まで一ヶ月だったので、パラパラとめくって値段も高かったので買わずに終わってしまいました)
どの版を買うかというのは、最初にわたしもあまり意識していなかったので、実際に持っている原書はバラバラ。1、2、3、4巻はペーパーバックが出た時点で買ったのですが、近くの書店に1巻がなくて、別の書店であったものを「ここで買っておかないと買えないかもしれない」(そんなことは今となっては全然ないことだと、当時は気がついていませんでした! amazonで買う場合イギリスamazonに頼んで買った、というのを聞いたりしていて、そこまでしなくてはイギリス版が買えない気がしていました)と思ってしまって、大きさの違う版を買ってしまいました。邦訳が出ていなかったので4巻はPBを待ちましたが、5巻はさすがにPBを待っていると邦訳が出てしまうかも、と焦ったのでハードカバーを買ったので、本棚に並んでいるシリーズがバラバラなんです。
コレクション的に集めるなら、イギリスアダルト版で揃えたかった気がしますが、もう今となっては遅いし、買ってよめればいいかな、なんて思っています。
残り1巻になってしまうということを思うと、あれこれ想像する楽しみは残されていますが、読んでいるときの「続きはどうなるんだろう?」「この謎は次に明らかに?」という楽しみが減ってしまうというのは寂しいです。
英語ができないだけに夏休みの部分がかなり長く感じたりします。
楽しみですね。(それより予約しなくては!)

Posted by kmy at 2005年06月12日 19:33
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