『みんな集まれ!ハリー・ポッター7 前夜祭』
マグルネット(MuggleNet.com)著 岩下慶一/森マサフミ:訳
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最終の7巻発売まであとわずか。世界最大のファンサイト、マグルネットの考察をまとめた本が翻訳され出版されました。これまでの既存の巻、作者のインタビューなどを微細に渡って検討して生まれた考察はどれも読み応えがあります。ハリー・ポッターを読む楽しみは考察だ!と改めて感じさせてくれることは間違いありません。
ファンの間でも意見の分かれる内容についての詳細な検討の結果を出しています。例えばダンブルドアは本当に死んでしまったのか?という項目では、ダンブルドアのこれまでの魔法や出来事をすべて洗い出し、死んでしまったのならどうしてか、もし死んでいないとすればその理由はどこにあるのか、などの両側面を丁寧に読み解き、最終的な結論を出しています(ダンブルドアの考察はかなり凄いと感じました)。見つかっていないホークラックスは何か? スネイプに関わるさまざまなもの、R.A.Bはどんな人物かなど、これまでの総まとめとして、わかる限りの引用・インタビュー・チャットなどを明記した考察が盛りこまれています。考察そのものを楽しめるのももちろん、示された引用、ソース、マグルネットの考察から別の考察が浮かんだりもします。
この本は7巻のネタばれとは異なります。予測考察はしてあるものの、あらすじを語っているわけではありません。今までのすべてからわかること、それによって考えられることを読みながら、そうかもしれない、違うかもしれない、作者はさらに期待を裏切ってくれるに違いない、という観点で楽しめます。
この本の出版にあたり、内容のチェックとミニコラムを掲載という形でわたしもお手伝いさせていただきました。内容は深く詳細で300ページ以上ある読み応えのある本です。読んだあとにいろいろな思いでいっぱいになります。7巻がさらに楽しみになるファンの手による本です。これまでハリーとともに過ごした毎日を振り返りつつ、最終巻を待つ方にぜひ読んでいただきたいと想っています。

