7巻の感想を少しずつ書いていきます。なかなかまだしっくりとまとまらない部分が多々ありますが。
ネタばれ記事も通常に読めるようになっています。未読の方はご注意を!(2008/1/7修正)
ホークラックスは残っているし、それを全部破壊してからヴォルデモート対決もしなくてはならないハリーの使命。この1冊で本当に大丈夫なの?と読み始める前は思っていました。どの巻も1年間ということで話が進みますが、ホークラックスを見つけ出すだけでも何年かかかるかもしれないし、もしかしてこの巻は1年という枠組みから外れるのでは?などと思っていました。しかし、うまく1年に収めてますね、なるほど、そうきたか!と思わせる物語の運びでした。
★キャラクターの二面性
ハリーを軸にして他のキャラクターは敵・味方(あるいは好悪、善悪)に二分化できるような形をまずとっていますが、ストーリーが進むにつれ、その属性が入れ替わるようになるのが非常に面白いと思いました。この7巻では特にこの「入れ替わり」が劇的というか、効果的で、これによって今までこうであると思い込んでいた読者を戸惑わせたり喜ばせたりする場面が多々ありました。
6巻まであれほどゆるぎない信頼を寄せていたダンブルドアについて、まだうまくその全貌を受けいれがたいような、そういう面があります。ダンブルドアの願い、価値観、信頼、愛情。高齢の偉大な魔法使いという側面だけでなく、その人生、実情、意識などについて知るにつれ、複雑な気持ちになりました。
逆にダドリー、クリーチャー、スネイプについては好印象で締めくくられました。長年嫌なやつという役割を与えられてきたダドリーの変化、クリーチャーの苦労話、スネイプ生涯に渡っての想い、どれもじわりと熱いものがこみ上げるような、そういうエピソードでした。安直に和解したというのではなく、これまでに起こったこと、キャラクターの持つ背景などから、本当の理解に達したという描き方がよかったです。特にラストのハリーの息子のセカンドネームとしてセブルスを盛り込むところが意味深く感動的でした。
★スネイプ
やはり、この人でしょう!と思うエピソードがうまく絡んでいました。しきりに強調された「リリーの目の色」はスネイプのための伏線でした。このブログでも「リリーがスネイプを好きだったかも」と書いたことがありますが、予想が微妙にかすっていました。スネイプのマグルの父親、魔女の母親、家庭環境についてはほとんどわかりませんでしたが、スネイプの想い出は受け入れられるものでした。(読む前はあのスネイプ先生が誰かを好きだったなんで思えない、と思ったものですが)リリーもスネイプとは旧知の仲ということで親しくしていたのでしょうし、魔法薬学の授業など、スリザリン・グリフィンドール合同授業のときは楽しみにしていたんだと思いました。魔法薬学を殊更修めたスネイプ先生はリリーへの意識も多々あったでしょうね。
まだ読みが甘いのでなんともいえない部分が多々あるのですが、ダンブルドアが無敵とされるニワトコの杖を持っていることをスネイプは知らなかったのかどうか気になっています。ヴォルデモートが杖を狙うことをダンブルドアは予測していたわけですよね。前の所有者を殺した者が杖の所有者になるという伝説により、スネイプ杖の所有条件を満たすとヴォルデモートが気がついたとき、スネイプは危険にさらされる(殺される)かもしれないとダンブルドアは気がついていたのでしょうか? それをスネイプは知っていたのでしょうか?
★パーシー再び!
やっとパーシーが家族と和解しました! これが本当にうれしかったですね。パーシーは嫌なやつではありませんでした。パーシーに関しても今まで敵対的関係に見られていたのが逆転し、一気に好印象、しかもユーモアのセンスまで見られ、双子にも受け入れられ、とここまでは読んでてほっとしていたのですが、フレッドの死でかなり気分が落ち込みました。パーシーがやっと和解して、ウィズリー家揃っての場面が見られると思った矢先のことで、非常にショックでした。
2007年11月12日
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/65241308
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック
http://blog.seesaa.jp/tb/65241308
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック
※コメント・TBについて
内容に関係のないコメント・TBは予告無く削除します。ご了承ください。
内容に関係のないコメント・TBは予告無く削除します。ご了承ください。


感想なるほどと読ませていただきました。
周りに7巻を読んだ人がいないので、ネットで
感想を聞かせていただけると、すごく嬉しいです。まだ日本語版まで時間があるので、かなり
大雑把にしか読んでいない私は、もう一度読んでみようかな、と思っています。
私もキャラクターの逆転でいえば、クリーチャーがすごく愛おしくなりました。
ハーマイオニーって先見の目がありますよね。
はじめまして♪
わたしもかなり大雑把にしか読んでいないのですが、最初に感動した場面、疑問に思った場面などは書きとめておく後で読み返したときに、そのときの思いがよみがえるような気がします。
クリーチャーも単に嫌なやつというだけではなく、また別の一面があってよかったと思います。
クリーチャーに好感を持つ方は多いかもしれませんね。
ハーマイオニーはマグル生まれだからというのもあるのでしょうね。魔法界にとらわれないものの見方ができるというのは素晴らしいことだな、と感じました。
また少しずついろいろ書いていきたいと思っています。
最終巻を読まないとなんとなく
納得できないと思いました。
これが日本の少年漫画だったら
ダンブルドアの完ぺきさ、高潔さ、周到さ、強さを
説得力を持たせて描くところですが
逆に普通の人としての部分を描くことで
ぐっと味が出ました。
そうだったのか、この人も人の子か、と。
今までの落ち度も自然に感じました。
スネイプは一気にわたしや多くの読者の中では
勇者であり犠牲者に格上げでしたが
哀れでした。
杖に関して
ダンブルドアはやはり敵を欺くため
味方を欺いたのでしょうか。
わざわざ内容を隠して書かれていた記事のコメントに
無神経にもネタばれを・・・
これ、私も自身のブログで白字で伏せて感想書いた
際にも
同じように内容に当たる部分のコメントがあり
削除させていただいたのです。
そして「ネタばれのコメントを書かないでください」
と、注意書きまでしました。
自分がやってしまうとは・・・
うーん、削除できるならしていただきたいです・・・申し訳ありません。
コメントありがとうございます。
ダンブルドアの二面性ついては、「完璧な人間」はいないとわたしも深く感じました。
弱みがあって当然だと。
そうした面があることを認識しつつも、ハリー自身はヴォルデモートを倒すことに自らを投げ出す決意をしたというのは素晴らしいことだと思いました。
スネイプに関しては、もう少しいい結末を迎えさせてあげたかった気がします。
死んでしまうだろうとは思ったのですが、ヴォルデモート自らスネイプに対してその評価が誤っていたと気がつかされるような感じだったら、と思ったのですが。
ラストのミドルネームでは涙が出ました。
ここまできて、ヴォルデモートがどう思ったかよりも、ハリーとスネイプの関係をうまく結末に持ってきたことがコントラストとしていいように思えました。
ネタばれコメントについてはこちらでもうまく配慮できていませんでしたので、取り急ぎこんな感じにしておきます。
少々読みにくいとは思いますが、よろしくお願いします。
すみません本当に。
このコメントにもカバーがかかるとは思うのですけれど
一応内容部分に触れるのは避けておきます。
それにしても最終巻は必読ですね。
これまではどこか児童小説だから、と
軽視していた部分がすべて
意味がちゃんとあった、全て生きた部分だったんだと
ちょっと打たれました。
デザインはもうちょっとどうにかしようと思いますが、ネタばれについては大丈夫です。
最後まで読まないと、物語の奥深さはわかりませんね。1巻は単独でも十分面白かったと思いますが、それでも、スネイプやダンブルドア、ドラコのもつ違った側面が見えることによって、意味深いものも感じます。
ただ、敵を倒せば終わるという物語ではなかったと思います。人を信じること、そのためにハリーが何を選び取るか、ということがラストで強くでてきたと思います。
気長に感想などを書いていこうと思いますが、読み直しがなかなか進まないものです。
へえー、そうなんですか。なるほど・・・
私はネタばれに関してはそんなに神経質になるほうじゃないんです。本というのは筋を知ったところで本当に読んだことにはならないと思うし、逆に筋を知ることで読書欲をそそられたりするので・・・現にkmyさんの記事を読んで読んでみたい気分が高まりました。
パーシーに関しては私は結構好きなキャラだったんですよ。彼はいわば秀才ばかで憎みきれない存在だと思います。兄弟の中で一番の世間知らず故に魔法省に洗脳されちゃったんでしょう。なんといってもあのウェズリー夫妻の子ですし。
フレッドとジョージに関しては1刊からどうも腑に落ちない点がありました。双子というのは確かに普通の兄弟よりも姿形がにていて仲もいいのですが、やっぱり別な人格を持っているわけですよ。ところがこの双子は常に二人で一人のような役回りでそれがなんとも不自然に感じていました。最後の最後にきて別な人生を与えられるんですね。
次男のクリスチャンネームになった二人の恩師に関してはこれからじっくり読んでみたいと思います。そこがやっぱり一番楽しみですね。
邦訳がまだなので、誰が死ぬ等などが気になる方がいらっしゃると思うので、読みにくくなっていますが、コメントありがとうございます。
英語を読み返すのがなかなかできませんので、感想も進みませんが、最初に気になったことだけは書きとめておこうとおもって書いています。
ぴぐもんさんのコメントでなるほど、と思ったのが双子のことでした。確かにこれまでもどちらがどちらかという決定的な差が示されてきませんでしたから、フレッドとジョージの違いは何もないに等しいのではないかと思いました。
通常の物語ですとどこか一点だけでも何か際立った違いがあるのが普通ですよね。
だからこそ、最後ではっきりとした違い(死と生)というものが出たという意見に納得です。
パーシーはよかったです。多くの読者にとってもパーシーは嫌なやつでは終わらず、家族のもとに戻ったよき兄として役割を終えたことはうれしく思いました。
最後のエピソードは、今までのことが凝縮されていてほっとしました。
それにしても読み返ししようという気力を貯めるのが難しいです(汗)
英語力の問題もあると思いますが、ダンブルドアについては、私はいまだにハリーほどは信頼を回復できていません。特にスネイプ先生への扱いについては。利用された、との思いが強いので、36章の校長室の場面ではそれほど感動が得られませんでした。
その分、最終章でハリーが次男のセカンドネームにセブルスをつけたことに、とても心を動かされました。スネイプ先生が、それでも何かを遺すことができたのだと思うと、今でも思い出すだけで涙が出ます。
最後の1ページにあんな心憎い場面を持ってきてくれた作者に脱帽です。
ただ、ダンブルドアの恋愛傾向はともかく、インタビューで色々な設定を明かしてしまうのはちょっと興ざめな感じもします。
読了おめでとうございます。改めて!
スネイプ先生についての意味深い最終巻となったと思います。これまでの人生、想い、そしてハリーがスネイプ先生を本当に敬愛し認めたということ。
そのラストの名前の部分は思わず涙がでました。
この感動的な部分をそのまましまっておきたい、そんな想いで、今あまり読み返す気にならないでいます。
発売後、作者から「実はこうだったの」「この後こうなった」という発言が相次いでますが、うれしいような寂しいような、微妙に複雑な気分です。
二尋さんのおっしゃる「興ざめ」というのがよくわかります。
作者が「こう読んでほしい」というところを示してしまっているようで、どことなく教科書とか試験とかの感じになってしまうのです。
ここはこうなのかも、ああだったら、こういうことも考えてみたらどうか?という楽しみの前に、すでに作者から正解が出されてしまっている、そういう感じです。
ダンブルドアがスネイプ先生の命の危険をどの程度認識し、助言していたかについてはかなり疑問です。ハリーが行わなければならないことを優先として、スネイプ先生をその「手段」とみなしてはいなかったでしょうか…それが気になっています。
こうなのかなあ、と考えてみたりしたことを書こうと思いつつ、なかなか書けません。ちょっと時期を見てみようかと思います。