2008年01月07日

作者のコメントに想う(ネタばれなし)

 7巻発売後、作者のインタビューが行われ、7巻の内容、その後について語られたようで、その記事もWEBで見ることが出来ます。そこではいろいろなことを知る事が出来ます。Accio Quote!インタビューを訳されて紹介されている方も見られます。ところどころで、わたしも7巻発売後に出されたインタビューを読みました。わかりすぎるくらいわかってしまう、そういうものでした。



 本文には書かれなかった設定、人物のその後、ミドルネームを含めた名前、場面の説明などに答えていました。それらの詳細な作者によるハリー・ポッターの世界が見えます。読み終わった後、この部分はこうかもしれないとか、このときはこう思っていたのかもしれない、などといろいろ考えをめぐらせていましたが、その中のいくつかに回答が出されていました。わたしが考えていたものは作者の回答をは異なりました。しかし、このように作者が回答を示すことで、読み方が強要させれてしまっているような印象を受けました。テストの問題のような、答えはひとつだけ、という。

 他の読了されて方の感想・意見などもいくつか読み、作者のインタビューによる回答について残念に感じられている方もいることがわかりました。好きな物語のはずなのに、自分自身でなにか納得がいかない部分があることがかなり気がかりだったのです。

 ハリー・ポッターの物語にはさまざまな要素が絡み合っており、多くの人を惹きつける要素がたっぷり盛り込まれていると思いました。魔法、ファンタジックな生物、謎解き、個性的なキャラクター、伏線、友情、愛、戦闘、アクション、裏切り、信頼、絆……そしてシリーズであるが故の「続きがある」ということ、次はどうなるのかという予測、場面で示された謎を考えることがわたしにとっては一番の楽しみだったと思い思います。 ハリー・ポッターを読み、そこから派生して読むようになった本を思い起こすと、「謎解き」「物語の余韻」「想像に委ねる」というところが好きだったのだと改めて感じます。

 読者が謎を楽しんだり、続きを予測したりすることも含めての完結ではなく、まだ読者に委ねる部分が残っているといいのだけど、と思うこのごろです。
この記事へのコメント
kmyさん、こんにちは。
ネタばれなしの記事とあって気を遣って書いたつもりですが、不都合な記述が以下にありましたら、削除するか隠してください。

シリーズ最終巻とあって、読み終わった時に「謎解き」の楽しみはもう残されないだろうとは思っていました。そこは物語りが完結する以上仕方のないことです。
でも、kmyさんのおっしゃるように、ハリー・ポッターには様々な魅力的な要素がありましたから、読み終わっても魅力は色あせるものではないと思っていました。実際、読了後も余韻に浸り、想像の余地も十分のこされていました。作者の言葉を見るまでは。

私にとって一番の魅力は大好きなキャラクターの心情を探ることでした。こういう行動をとったのはどういうつもりだったのだろう?と考えること自体が楽しかったので、読了後もそういった部分で当分楽しめると思いました。が、作者は質問に答えて、ある行動の理由を明らかにしてしまいました。そこはまだまだ想像したいところだったのに、答えを示されては、私はもう何もできません。つくづく残念だと思っています。

読み終わって、何もかも謎が解けて、人物像も作者によって筋の通った説明がなされたら、もう読み返す気持ちも薄れてしまうように思います。百科事典的なものも出版されるようですが、長く親しめる本としての魅力を損ねないよう、詳細の発表も程々にしておいて欲しいものです。
Posted by 二尋 at 2008年01月13日 15:06
二尋さん♪
具体的な7巻の内容を書かれていないので大丈夫だと思います。
情報を求めるということについて、考えさせられるものでした。

語られなかったからこそ気になり、常にそのことを考えてしまう、そういうものがあります。
『カラマーゾフの兄弟』もそうですが、作者が書いたのは第1部で第2部はより重要な小説となると言いながら、執筆前に亡くなりました。
そのため、1部で触れられたこと、今後重要になってくるであろうと思われる人物、主人公アリョーシャが辿るだろう今後の展開など、さまざまに想像でき、一応「こうだろう」と専門家が予想してはいますが、答えが永遠に出ないということが、この小説の魅力なのだろうなと感じました。
小説はとりあえず終わったけども、語られなかった部分には読者の勝手な想像を許してほしかった、と思うのが本音です。

秘密というものは、知りたくてたまらないけども、その秘密を知ってしまった時点でもう興味をなくしてしまうものなのかもしれません。

物語に関して言えば、作中で語られた出来事にはかなりよかったと思うものがたくさんありました。
読み返そうと思いつつ、英語を読むのが億劫です。
Posted by kmy at 2008年01月13日 15:57
kmyさん、二尋さんともわたしと同じ意見でほっとしました。
わたしも作者からああいう形で一方的に「正解」を押し付けられるのをとても残念に思っていました。
謎解き部分については、最終巻なのでやはり本の中ですべて答えが出ないといけないと思いますが、心情などについては読者の解釈にゆだねるという部分を残し、場外(本の外)でのコメントは自粛すべきだと思います。
かつての文学のありかたでは、作者が作品を発表した後、文学評論家がいろいろと鑑賞のしかたを提示するものの、それは「正解」ではなくて、あくまでも1つの見方であり、それを参考にしながら、読者は自分の感じたことや考えたことを深めるというものだったと思います。現代はあまりにもコミュニケーションの手段が発達しすぎて、作者のコメントが読者の想像を限定してしまう面があるのが残念です。
Posted by みちえ at 2008年01月14日 21:22
みちえさん♪
本で描かれたのならばもう少し考え方が変わってきたと思います。
後は読者に委ねるという形であってほしいコメントが多々ありました。
さまざまな意見、感想というのが出しにくく、考えたことや思ったこと答えあわせになってしまうように感じられて残念です。

最終巻が出るまでは続きを読者に考えさせるような、意味深にコメントを出して、どうとでもとれるようにしてあったように思いますが、終わってしまった後は、どんどんと「限定」が進んでいくように感じられます。
現代的な作者とファンのコミュニケーションなのかもしれませんし、作者の考えを聞きたいと思っている方も数多くいるかとは思いますが、本は読み手のものと思いたい気がします。
Posted by kmy at 2008年01月15日 13:09
こんにちは。お邪魔してもよろしいですか?
こういった思いが私だけではない、という事がわかり、嬉しく思います。
私としては最終章も・・・、です。余韻が吹っ飛んでしまいました。これ、日本語版の目次に堂々と入れるのでしょうか。もし目次にあったら、かなりひいてしまいます。

なので7巻を読み終わった時は、なぜローリングさん先を急ぐ?という感じだったのですが、一つには自分の知っている秘密をみんなと共有したい、(実際私も読み終わるとこうやって語れる場を探しているわけで)、もう一つに今やディズニーによってシンデレラやピーターパンまでその後のお話というのが作られアニメ化される世の中です。そういった今後のことや、世間にあ〜だこ〜だと推測されるのが、実は苦痛なのかな、と思いました。

それにしてもその辺のことは何かに書き留めて、最終巻のように金庫に保管して、あと数年後に出してほしかったです。

長々とつまらぬ事をすみません。
Posted by なお at 2008年01月18日 11:57
すみません。誤解のないように追記させてください。
最終章は非常に大事です!!
それをいらないということではありません!(でも上の書き方ではそう読めますよね。)
あくまでも日本語版の目次にそのままでは、と勝手に思っただけです。

本を読んでいる時、不用意に後ろのページがめくれるのもいやだった私なので、(子どもが英語は読めないけれども、わざと終わりのころのページをみて知ってるローマ字を言うのも耳をふさいで怒っていた私なので)こんな風に書いてしまいました。

気分を悪くされたら本当にすみませんm(__)m
Posted by なお at 2008年01月18日 12:24
なおさん♪
コメントありがとうございます。
異論もあるでしょうし、作者のコメントを楽しみにしていらっしゃる方も大勢いらっしゃることとは思います。
邦訳は二冊セットで上巻の1章を読み始める前に下巻の目次が目に行くような構成になっているので、気になるところだと思います。

なおさんのコメントにあるように、数年後にこうした話が出たら気持ちは違っていたと思いますが、今が「旬」のハリー・ポッターですから、今話しておきたいこと、今作者に聞きたいことということでこのような状況にならざるを得ないということもあったとは思います。

わがままかもしれませんが、もっとゆっくり楽しみたかった、気になる部分を納得行くまで考えてみたかったという願いが叶えられなかったということなのだと思っています。
読者である自分として、好きな物語の世界をじっくり咀嚼したかったけども、作者のコメントを急に飲み込もうとして消化不良に陥っているような、そんな感じです。

日本語版がでるころに、もう一度思い返しながら楽しみたいと思っているところです。
Posted by kmy at 2008年01月18日 18:50
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